ディープリサーチの調査範囲・深さ・利用量を調整する
検索する地域や言語、添付資料の扱い、品質プリセットを使い分け、目的に合ったレポートを作るためのガイド。
1調整できる範囲を確認する
利用者は依頼文で調査対象や成果物を具体化します。管理者は会社共通のコネクタ設定で、調査の規模・モデル・利用量を決めます。まず現在の設定を確認してください。
| 誰が | 調整すること | 操作する場所 |
|---|---|---|
| 利用者 | 対象市場・比較軸・除外対象・添付資料の役割・求めるまとめ方 | ディープリサーチの会話 |
| 利用者(会社の許可範囲内) | 検索言語・地域・期間、優先/除外ドメイン、レポートの長さ・言語・追加の節 | 依頼文で指定。会社が「会話の指示で上書きできる項目」として許可した範囲に限る |
| 管理者 | 品質プリセット、工程ごとのモデル、精読量、裏取り、添付利用、時間・TPの制御 | テナント管理 → コネクタ(MCP) → ディープリサーチ → コネクタ設定 |
共通設定の保存は、同じ会社のほかの利用者にも影響します。現在の値を控え、試す項目を絞って変更します。
2まずは調査条件を具体的にする
「詳しく調べて」だけでなく、誰の判断に使うか、対象、比較軸、情報の時点を伝えます。検索言語とレポート言語は別に指定できます。
国内サービスを比較する
従業員50名の国内企業で導入する勤怠管理SaaSを比較してください。 比較軸は料金、シフト管理、給与ソフトとの連携、導入支援です。 日本で提供中のサービスを対象に、公式の料金・機能ページを優先してください。 添付の要件書は選定条件、添付の一覧は候補から除外する企業として扱ってください。 料金は確認日と税別・税込を明記し、不明点は推測せず「要確認」としてください。 日本語で、要約・比較表・選定時の注意点・出典をまとめてください。
海外の動向も調べる
ドイツの製造業における生成AI活用を調べてください。 検索対象はドイツ市場で、英語とテーマに応じた現地語の情報源も使ってください。 直近1年の動向を中心に、企業の公式発表と公的機関の資料を優先してください。 レポートは日本語で、実施内容・効果・未確認事項を分けてください。
期間の絞り込みは、一部の検索に適用されます。基礎となる古い一次情報が含まれることもあるため、厳密な対象期間がある場合は依頼文に明記し、出典の日付も確認してください。
3品質プリセットを使い分ける
管理者は設定画面上部でプリセットを選べます。選ぶと複数の設定が一括で変わり、個別の項目を変更すると「カスタム」になります。下表は標準プリセットを使い分ける際の目安です。
| プリセット | 向いている用途 | 確認する点 |
|---|---|---|
| min | Webページを中心とした初期調査 | 標準設定では添付資料とWeb上のPDF・Office文書を調査に使わない |
| normal | 添付資料や文書も使う、普段の比較・下調べ | 添付・Web文書の利用を含む。まずこの規模で内容を確認する |
| high | 比較の根拠や論点をさらに掘り下げたい調査 | 検索・精読・追加調査を増やし、重要な事実の裏取りを行う |
| xhigh / max | 広い範囲や長い資料を使った、手厚い調査 | 工程モデルや読み取り量も変わる。保存前にTPの目安と時間予算を確認する |
| カスタム | 調査の範囲や工程モデルを個別に調整したい場合 | プリセット名だけで判断せず、各項目の実際の値を確認する |
調査範囲が曖昧なまま最上位にしても、欲しい答えに近づくとは限りません。条件を具体化し、足りない論点に関係する設定から調整します。
4添付資料の役割を明記する
添付した文書を「参考資料」「満たすべき条件」「除外対象の一覧」のどれとして使うかを伝えます。調査前に確認シートが表示されたら、資料ごとの扱いや調査範囲を確認してから進めます。
- 管理者は「添付ファイルを出典に含める」を確認します。標準プリセットではnormal以上で有効です。カスタムでは個別設定が基準です。
- 前の発言で添付した資料を使う場合は、同じ会話を使い、「前のターンで添付した文書も渡す」と「渡す添付の最大件数」を確認します。
- 長い文書の後半が反映されない場合は「添付1件の読み取り上限文字数」も確認し、必要箇所を依頼文で指定します。
- 「調査の事前確認シート」は、出さない・条件に応じて出す・毎回出す、の設定があります。認識違いが起きやすい業務では、管理者と運用を決めてください。
5困りごとから設定を見直す
すべてを一度に変えると、どの変更が効いたか分からなくなります。同じ依頼で一項目ずつ変え、レポートと利用量を比べてください。
| 困りごと | 利用者が試すこと | 管理者が確認する設定 |
|---|---|---|
| 情報が浅い | 不足している論点や比較軸を指定する | 精読ページ数、追加調査の巡数、Web文書の読み取り |
| 海外の情報に偏る/国内だけになる | 対象国と検索言語を明記する | 検索地域・検索言語・会話での上書き許可 |
| 出典が偏る | 一次情報や調べたい情報源を指定する | 出典の選び方、優先/除外ドメイン、同一サイトからの精読上限 |
| 数値や主張の根拠を厚くしたい | 確認したい重要な数値を挙げる | 事実の裏取り、裏取りの対象件数。全記述の正しさを保証する機能ではない |
| 読む量が多すぎる | 要約と判断に必要な比較表を指定する | レポートの長さ、追加の節。出力を短くするだけで調査全体のTPが大きく減るとは限らない |
| 利用量を抑えたい | 対象や比較する候補を絞る | 精読ページ数・読み取り上限、追加調査の巡数、工程モデル |
6工程モデルと利用量を調整する
画面上部で選ぶ会話モデルと、調査内部の工程モデルは別です。管理者は、計画・選別・抽出・追加調査を担当するモデルと、レポートを統合するモデルを設定できます。必要に応じて工程別にも指定できます。
- 情報を集める工程は軽量なモデル、最終的な統合は目的に合うモデル、という組み合わせを比較します。モデル名や係数は現在の画面で確認してください。
- 長い一次資料の詳細が必要なら読み取り上限を増やし、要点だけで足りる業務なら精読量を抑える、といった調整ができます。
- 「時間予算(全体)」と「1回の調査のTP上限」は調査を打ち切るための設定です。途中までの結果になることがあり、TP上限は実行済み処理を集計して判定するため厳密な課金上限ではありません。
- 設定画面のTPは見積もりです。保存前の目安と、実行後の使用量を両方確認します。会話部分の利用量も別途発生します。
7レポートを確認し、次の資料につなげる
完了した調査カードからレポートを開き、調査条件・出典・未確認事項を確認します。PDFが表示されない場合は、管理者に「PDFレポートも出す」の設定を確認してください。
調査結果を会議資料にする
この調査結果を使い、経営会議向けのPowerPointを5枚で作ってください。 構成は、要約・比較結果・選定基準・リスクと未確認事項・次のアクションです。 主要な数値には出典と確認日を付け、不明な数値は補わないでください。
PowerPoint作成機能が利用できる環境で実行してください。調査レポートの出力例とPowerPointの出力例も確認できます。
画面の項目や利用できる機能は、契約・権限・提供環境によって異なります。変更した条件が調査結果に反映されたか、実際の出典とともに確認してください。